ヤクルト本社 21年3月期/国内の乳製品、増収に/YL数、11年ぶり増加に転じる

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 ヤクルト本社の21年3月期における、ヤクルトレディ(YL)が扱う宅配専用商品「ヤクルト400類」の1日あたりの販売本数は、前期比4.4%減の320万6000本で、14万6000本減少したものの、YLが販売した乳製品の販売本数は同1.4%増えた。乳製品と化粧品の合計売上高は、同3.9%増だった。販売員「ヤクルトレディ(YL)」の人数は10年3月期以来11年ぶりに前年を上回った。
 連結決算は世界的なコロナ禍の影響で減収減益決算となった。
 宅配チャネルにおいては、乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト400W」を含む「ヤクルト400」シリーズおよび「ヤクルト1000」を中心に、顧客ニーズに対応した配達方法を通じて、既存客の継続飲用を促進し、新規客開拓に努めた。
 また、インターネット注文サービス「ヤクルト届けてネット」は、積極的な広告展開を実施したことで認知度が向上し、利用者数、売り上げともに増加。「ヤクルト届けてネット」の登録会員数は前期比8万件増の16万件と、年商40億円に達した。5月14日の決算説明会で、食品事業本部長の林田哲哉氏は、「今後も利用する人が増えていくものと考えている」とコメントした。
 商品別では、「ヤクルト1000」「ヤクルト400W」について、段階的に販売地区を拡大し、広告展開と連動した飲用促進活動を実施した。「ヤクルト1000」は4月に全国発売し、「ヤクルト400W」は5月に販売エリアを西日本に加え関東1都6県に拡大する。林田氏は「ヤクルト1000は想定以上の注文があり驚いている。既存の愛飲者が切り替えるケースも多い」と話した。
 化粧品は、オリジナル保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」の「価値普及」活動に重点を置き、「内外美容」の実現と化粧品愛用者数の増大に努めた。
 具体的には、保湿効果の高い基礎化粧品「ラクトデュウ」シリーズについて、昨年7月に2品目を発売しラインアップを強化。テレビCMの展開で、売り上げの増大に努めた。今年1月には「ヤクルト アロマモイスト ハンドクリーム」を発売し、顧客接点の拡大を図った。その結果、化粧品売上高は前期比1.2%増の68億600万円だった。
 21年3月末時点のYL数は前年同期に比べ226人多い3万2847人、ヤクルトビューティは横ばいの4300人だった。林田氏は「ここ数年続けてきた労働環境など処遇の改善が奏功したり、新規の応募数が増えたため増加に転じた」と話した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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