プレミアムウォーターホールディングス 21年3月期/売上高23.9%増の563億円/顧客件数は122万件に到達(2021年5月20日号)

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 水宅配最大手のプレミアムウォーターを傘下に持つプレミアムウォーターホールディングス(PWHD)の21年3月期の連結業績における売上高は、前期比23.9%増の563億3900万円となった。新型コロナの感染拡大に伴う在宅需要の高まりで、宅配水の需要が増加したことが大幅増収の要因となった。主力の催事販売の出展場所を、大型の商業施設から、地域のスーパーマーケットへと切り替えたことも、追い風になったという。21年3月末時点の、宅配水の保有顧客件数は122万件となった。
 PWHDの21年3月期の営業利益は、前期比136.3%増の43億9400万円だった。顧客件数の増加だけでなく、宅配水の消費量の増加や、天然水のボトリング工場の稼働率の向上など、複数の要因が重なったことが、大幅増益につながったという。
 同社では、催事販売の出展先を、これまでの大型の商業施設から、地域のスーパーマーケットへと切り替えた。その結果、催事販売の出展件数を、コロナ以前と同水準で維持することができたという。テレマーケティング(テレアポ訪販)についても強化、ウェブへの広告出稿も増やした。結果として、21年3月末の宅配水の保有顧客件数は、前年同時期比9万件増の122万件となったとしている。
 同社は21年3月期中に、岐阜県北方町に用地を取得。国内6カ所目となる天然水と水ボトルの製造工場を建設する予定だという。22年3月期中に新工場の稼働を開始することを予定しているという。新工場を稼働させることにより、全国の顧客への配送スピードの強化を図るとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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