〈高島屋「ローズキッチン」〉/食品宅配、41.6億円に/9月にサービスエリア拡大(2021年5月13日号)

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 高島屋が首都圏(1都7県)で展開する食品宅配「ローズキッチン」の21年2月期の売上高は前期比50.0%増の41億6000万円に拡大した。
 全体の75%が高島屋のクレジットカード会員や通販会員など親和性の高いユーザーだった。中でも外商顧客が4割を占め、その他の顧客に比べ顧客単価が2割ほど高かった。コロナ禍で外出を自粛したことで、より安全・安心な食材を求めるニーズが高まったという。
 新規会員は上半期(21年3―8月)だけで1万5000人増加。20年9月―21年2月(下半期)の月間の新規登録数は3000人で推移し、期末には前期比2万8000人増の8万8000人に増えた。20年8月に神奈川県の港南台店を閉店したことに伴い、店舗顧客に対する新規登録キャンペーンを実施。百貨店の店頭でしか購入できない和菓子ブランドなどを訴求したほか、ウェブの利便性を改善したことでウェブ受注が32%(前年同期は18%)にまで上昇したという。
 今年9月には、福島・宮城・長野・静岡・愛知の各県にサービスエリアを拡大する。これまでは店舗のある地域でサービスを展開してきたが、外商や法人事務所のあった地域にも広げた。エリア拡大に伴い、千葉県の市川市内にある物流センターのキャパシティーを広げる。
 22年2月期の売上高は前期比20.1%増の50億円、会員は同1万2000人増の10万人を目指す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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