〈化粧品の訪販会社〉 直営店で新規獲得/商品体験やメーク教室の場に

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
ナリス化粧品が東京・中央区に開設したショールーム。ブランドコンセプトや商品の魅力を消費者に伝えている

ナリス化粧品が東京・中央区に開設したショールーム。ブランドコンセプトや商品の魅力を消費者に伝えている

新規顧客を獲得するため、直営サロンやフラッグシップショップを開設する化粧品訪販会社が増えている。商品やサービスを気軽に体験できる場を設けることで、訪問販売では獲得できなかった客層を開拓するのが主な狙い。直営店で美容教室を開催し、代理店の営業活動をサポートする取り組みも目立つ。化粧品訪販業界に閉塞感が漂う中、店舗展開に活路を見出そうとする取り組みが広がっている。

 オッペン化粧品は6月22日、東京・代官山にある東京支店に直営サロンを併設した。店内には30~40代をターゲットにしたメーキャップブランド「ジュブール」を展示。消費者が商品を気軽に体験し、その場で購入できるようにした。
 代理店の販売員が見込み客をサロンに誘導し、商品を体験してもらいながら勧誘することも想定。本社が月2~3回の頻度でメーク教室を主催し、代理店の参加を促すことで販売組織を支援していく。
 オッペン化粧品の支店は全国21カ所にある。従来の支店は事務所機能と全国約1300カ所の営業所をサポートするのが主な役割だったが、東京支店は「オッペン」のブランドの認知度を高めたり、消費者との接点を創出したりするための拠点と位置付けた。
 直営サロンが集客で成果を上げれば、将来は全国の支店に水平展開することも検討するという。
 ノエビアは東京を中心とした都市部に、直営サロン「ノエビアスタイル」を9店舗展開している。個室やカウンセリングスペースを備え、物販や有料のエステサービス、メーク教室などを実施。フラッグシップショップとしての役割に加え、代理店の販売網が比較的手薄な都市部で若年層を開拓する狙いもあるという。

(続きは「日本流通産業新聞」7月9日号で)

「シーボン シューティ オアシス たまプラーザ店」。商品やサービスの認知拡大を図っている

「シーボン シューティ オアシス たまプラーザ店」。商品やサービスの認知拡大を図っている

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ