サードウェーブ/東京都から措置命令/「ドスパラ」で二重価格表示

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有利誤認にあたるとされた商品価格表示

有利誤認にあたるとされた商品価格表示

 PC・周辺機器の販売を手掛けるサードウェーブ(本社東京都、尾崎健介社長)は3月30日、景品表示法に違反し商品価格表示で東京都から措置命令を受けたとして、自社サイト上で陳謝した。自社ECサイト「ドスパラ」で販売するPC合計55商品において、実態と異なる不当な二重価格表示を行っていたとしている。
 商品ページで、実際の販売価格を上回る価格(比較対照価格)を取り消し線付きで併記し、通常販売時と比較し安価であるかのように表示していた。比較対象価格での販売実績がまったく認められない商品もあった。
 対象商品はゲーミングPC「GALLERIA(ガレリア)」など55商品。表示期間は延べ18年12月20日から20年2月20日まで。
 東京都は、こうした表示が有利誤認にあたるとし、サードウェーブに措置命令を行った。同社に(1)消費者への周知徹底(2)再発防止策を講じ、社内周知の徹底(3)再発防止の徹底─の3点を命じた。
 サードウェーブは措置命令に対し、「東京都の判断を真摯(しんし)に受け止める」と見解を示してる。「昨春、都から不当表示の疑いについて指摘を受けた。以降は代表の尾崎が『表示管理統括責任者』として価格表示を統括するなど、社内全体で再発防止に努めている」(広報)とコメントしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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