千趣会/3月、JR東と協業/ECモールに出店、エキナカ店舗も

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 千趣会と東日本旅客鉄道(JR東日本)は2月8日、20年9月に締結した資本業務提携に基づき、3月1日から協業を開始すると発表した。JR東日本が運営するECモールに千趣会が出店するほか、都内のエキナカにおいて千趣会のイベントショップを展開する。ECモールや駅における子育て世代に向けた商品の充実などで、両社の顧客のLTV向上を図る。
 千趣会の通販ブランド「ベルメゾン」は3月1日、JR東日本が運営するECモール「JRE モール」に出店する。「ベルメゾン」で人気となっている生活用品やインテリア、キッズ・ベビー・マタニティー用品などを、「JRE POINT」を利用して購入できるようにする。
 都内・JR品川駅内に千趣会がディズニー商品を集めた店舗を展開する。3月16日~4月4日までの期間、品川駅中央改札内 臨時ホーム階段脇のイベントスペースに、「ディズニーファンタジーショップ ベルメゾン」を出店する。
 さらに、JR東日本グループのクレジットカード「ビューカード」で「ベルメゾン」の買い物を決済すると、「JRE POINT」のポイント付与を高めるービスも実施する。
 「ベルメゾン」のカタログ通販やECサイト「ベルメゾンネット」で「ビューカード」決済すると、「JRE POINT」が通常1000円(税込)につき5ポイントのところ、2倍の10ポイントを付与する。
 たまった「JRE POINT」は、「ベルメゾン」の買い物券に交換できるようにする。交換比率は4500ポイントで5000円分、8400ポイントで1万円分の買い物券と交換する。
 千趣会とJR東日本は20年9月16日、資本業務提携を締結した。千趣会は第三者割当により571万株強を処分。JR東日本が総額約20億円で株式を取得した。JR東日本は千趣会の筆頭株主となった。
 千趣会は19年10月ごろから、通信販売事業において特にECサイトの利用者の増加や、それに伴う売上高の増加および利益率の向上に寄与するシナジー効果が期待できる提携先の探索を開始。有力な提携先候補としてJR東日本と20年4月から、資本業務提携の実現に向けた具体的検討を開始していた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ