太陽光発電のテレアポ訪販を手掛けるディーエスエス(本社愛知県、木下誠剛社長)の20年7月期のグループ売上高が前期比10%増の15億円だった。約2年前から取り組んでいるDMを利用した訴求などで、既存顧客の掘り起こしを行ってきたことが増収の決め手だったという。
過去に契約した顧客の情報をもとに営業活動を強化した。「過去にエコキュートを購入した顧客の場合、太陽光発電や蓄電池を提案するなどを徹底させた」(木下社長)と話している。
既存顧客を掘り起こすために、DMの発送だけでなく、太陽光発電に関する説明会を年間3回ほど開催して、商材の認知を地道に拡大してきた。電話がつながらない既存顧客に対しては、営業担当の社員による飛び込み営業も実施し、成約につなげてきたという。
18年から営業の社員を対象に、同業他社と共同で勉強会に参加してきたことも好影響をもたらしている。毎週金曜日に営業を止めて、セールスポイントや営業トークのノウハウを学ぶ機会を設けたことが営業の成長と底上げにつながったとしている。
木下社長は、「21年7月期は産業用の太陽光の販売にも力を注いでいるため、年商30億円を目指していきたい」と意気込みを示す。
ディーエスエス/売上高は10%増/既存顧客の掘り起こしが決め手に
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