〈宣伝講習販売卸、破産申請〉 負債2億2000万円に

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 宣伝講習販売などに健康食品などを卸売りする、アートフーズ(本社大阪府、吉行輝郎社長)は8月27日、大阪地裁に破産を申請した。負債総額は2億2000万円。
 同社は1990年創業。栄養補助食品や無添加食品、有機農産物、自然派化粧品等の販売していた。中国思想に基づいた「肝気仙」や、「青汁リーフ」「有機栽培十穀米」などを扱い、2005年10月期の売上高は約20億円だった。
 吉行社長はナチュラルグループ本社出身で、関西本部長、グループ本社の役員などを経て独立。東京での販売会社を経て、関西を主軸に、全国に「養生館」の屋号で宣伝講習販売を展開していた。アートフーズはその仕入れ会社として健康食品などを同グループ内に卸売りをしていた。
 しかし、その後は業容を縮小し、19年10月期には売上高が約4億5000万円にまで縮小。この間、収益面も低調に終始し、17年頃には支払遅延の噂が出るなどして対外信用が低下していたという。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて業況はさらに悪化し、先行きの見通しが立たない中、法的整理を選択した。
 東京商工リサーチや関係者によると、アートフーズが入居する事務所には、健康食品などを卸売りする「ジャパンアート」が入居。事業を継続しているものとみられる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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