新日本製薬 19年10月―20年6月/EC売上高22%増/4.7億円増の25億円強に

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 新日本製薬が8月6日に発表した19年10月―20年6月期(第3四半期)決算によると、国内外のEC売上高が前年同期比22.7%増の25億3900万円となった。国内ECが売上高をけん引したほか、海外ECは中国を中心に回復基調にあるとしている。なお今年6月から、ベトナムでのEC事業を開始した。
 EC事業については今期、リスティング広告による新規顧客獲得が順調に推移している。新規顧客獲得施策や、外部ECモールへの積極的な広告投資により、売上高は増収となった。オフライン通販の広告枠を有効活用した、オンライン・オフライン連携による新規顧客獲得も順調に推移している。全体で見た第3四半期までの累計売上高は、前年同期比0.8%増の255億7300万円だった。商品別内訳は化粧品が同2.1%増の235億4200万円、ヘルスケア商品は同12.1%減の20億3000万円だった。
 売上高をチャネル別で見ると、通信販売は同0.7%増の235億4000万円、直営店舗・卸売販売は同1.1%減の15億4600万円、海外販売は同9.1%増の4億8700万円だった。
 返品調整後の売上総利益率は85.0%となり、前年同期比0.5ポイント悪化した。売上高販管費率は75.0%で同0・3ポイントの改善となっている。上半期にマーケティング投資を積極展開したため、純第3四半期はマーケティング投資を抑制した。
 その結果、営業利益は前年同期比1.6%減の25億5200万円だった。減益だが計画に対しては順調で、通期見通し進捗率の81.0%に達している。経常利益は同0.1%増の25億4900万円、四半期純利益は同1.2%増の15億9300万円だった。

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