ブルーコンシャス/20年2月期、60億円に/9期連続の増収を達成

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 オリジナルブランドの蓄電池「ブルーヴスター」を主力商品にする、ブルーコンシャス(本社大阪府、高松豪社長)の20年2月期における売上高は、前期比15.1%増の60億円と9期連続での増収になった。5月13日にオンライン配信した「2020年総決起集会」で高松社長が明らかにした。
 売り上げの構成比は、ドアツードアを中心とした直販事業が全体の9割を占め、残りが他社への卸売りとなっている。自社のオリジナルブランドの蓄電池「ブルーヴ」シリーズの販売が増収に寄与した。卒FITもあり、蓄電池のニーズの高まりを受けて、本格的に販売を開始した「ブルーヴシリーズ」が全体を後押しした。
 19年8月に、グループ企業10社を傘下に収める「ビーミライホールディングス」を設立。直販事業に加え、卸売り事業や住宅リフォームといった事業の多角化を進めている。
 総決起集会では、21年2月期のグループの事業計画として、今年6月に新製品の蓄電池「ブルーヴX(テン)」を投入する計画を発表。高松社長は「卒FIT顧客に対してグループ全体として販売を強化していく」と話した。
 5月16日には、新電力「BLUEV(ブルーヴ)電力」のサービスを始める。深夜料金プランを軸に、電力事業に参入することで付加価値を高める。また、5月1日から、蓄電池の15年間の長期保証サービスを始めた。
 7月には、ドアツードアで訪問する新卒社員から契約した客に割引価格を適用する「新卒特別プラン」を始める。また、コールセンター機能を強化し、顧客満足度を高める。
 21年2月期の予想売上高は前期比25%増の75億円を計画。高松社長は「これまで当たり前にできていたことができない状況にある。こういう時だからこそ自分たちにできること、何をやるべきなのかを必死に考え抜いてほしい」と社員を激励した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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