【無店舗販売(通販・訪販・NB・宅配水)水関連市場の販売動向】 機能性高まり、販路が拡大/水素関連製品、依然人気高く

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 通信販売や訪問販売、ネットワークビジネス(NB)など無店舗販売業界では、日常的な健康意識の高まりに加え、新型コロナウイルスの影響もあり、より高性能な水関連製品を求める消費者が増えている。巣ごもり需要を受け、宅配水を手掛ける企業も好調だ。ここ数年、人気が高まっている水素関連製品は、気体としての水素を生成する機能に加え、飲料用や浴室用として使用できる機能性がポイントになっている。無店舗販売だけでなく、家電量販店など店頭ルートでも高額品が売れる傾向にある。メーカーや販売会社は、海外市場での販売を広げている。製品の安全性に対する学術的な研究を進めており、水・水素関連製品に対する期待感は高まりを見せている。

■【家庭訪販・職域販売】 健康意識、安全ニーズを取り込み

 日本トリムでは、整水器販売の契約率が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い、取引先企業でのデモ販売の実施件数は減少しているが、一回のデモで購入を即決する顧客が増えた。デモ提案の中で、電解水素水を継続的に飲むと、胃腸症状の改善につながることを訴えたところ、「体全体の抵抗力の向上につながる」という認識が深まったという。「コロナ禍において、ヘルスケアや体の抵抗力に対する、社会全体の理解が深まってきている」(森澤紳勝社長)と話す。
 健康機器メーカーのフジ医療器(本社大阪府)が販売しているアルカリイオン整水器は、除菌効果のある衛生水も生成できるとして注目を集めている。一般の顧客からだけでなく、法人からの問い合わせも増加。衛生水は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で品薄となっているアルコール消毒液の代替品として需要が高まっているという。


■【ネットワークビジネス(NB)】 レンタル、差別化素材に強み

 NBでは、新型コロナウイルスの影響で本社主催のセミナーをはじめとするミーティングの自粛を余儀なくされている。

(続きは、「日本流通産業新聞」4月30・5月7日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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