フェリシモ/一般財団法人を設立/社会文化活動への参画を創造

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 フェリシモは4月21日、一般財団法人「フェリシモ財団」を設立すると発表した。生活者が社会文化活動に参画できる機会を創造するとともに、産学官との共創による活動の推進を図り、社会文化活動をさらに長期的、安定的、発展的な営み「ともにしあわせになるしあわせ」に資するのが目的としている。設立時期は21年1月の予定。
 同財団は、生活者をはじめ、産学官との共創により、幸せ社会の創造プロジェクトを推進するのが目的という。財団の理事長にはフェリシモの矢崎和彦社長が就任する。
 財団の活動資金は年間約1000万円。設立時にフェリシモから700万円を寄付する。そのほか、自己株式の処分によって財団に割り当てる株式の配当を活動原資とする予定だ。
 第三者割当で処分するのは60万株で、処分価額は1株に付き1円。フェリシモの年間配当はここ数年、1株につき5円となっている。財団の活動原資の一部がフェリシモの配当によって確保されることから、財団の長期的・安定的活動に寄与するとしている。
 処分する自己株式60万株は、発行済み株式総数の5.97%に相当する。自己株式処分による株式の希薄化を防ぐため、4月22日付で42万7000株の自己株式を買い付けた。取得価額は4億1589万8000円。
 自己株式の買い付けは上限50万株を予定している。50万株を買い付けたと仮定すると、株式の希薄化規模は、発行済み株式総数の1.00%程度になるという。
 自己株式の処分時期は未定だが、処分後はフェリシモ財団がフェリシモの第2位の大株主となる予定。財団がフェリシモに対して行使する議決権については、評議員、理事の意見を集約して行使することが前提となっており、恣意的な議決権の行使は避けられるとみている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ