メルカリ/外部送客を本格化/丸井やアイスタイルと提携

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データ連携の取り組みを説明する田面木宏尚取締役

データ連携の取り組みを説明する田面木宏尚取締役

 メルカリは2月20日、保有する購買データを外部提供する方針を明らかにした。提携企業が持つデータと連携し、「メルカリ」から提携ECサイトへの送客を行う。丸井やアイスタイルなど複数の企業と、データ活用に関する業務提携を結んだことも発表した。ユーザーに提携サイトとの相互利用を促し、「メルカリ」への出品増加を狙う。
 提携企業が持つ商品データをひも付け、「メルカリ」アプリ内に新品購入への導線を設ける。「メルカリ」内の商品検索結果に新品商品のページを表示し、提携各社のECサイトに送客する。
 メルカリが保有する商品・顧客データといった二次流通データを、提携企業が持つ一次流通データと連携し、より効果的な販促や分析も可能にする。ユーザーの「メルカリ」での購入・検索履歴や、自社商品の「メルカリ」での出品価格・購入数といった二次流通情報も可視化する。
 メルカリはアダストリア、パル、ベイクルーズといったアパレル企業各社ともデータ連携の業務提携を締結した。
 バニッシュ・スタンダード(本社東京都、小野里寧晃代表)が提供するアプリ「STAFF START(スタッフスタート)」と連携し、「メルカリ」内のコーディネート画像から提携アパレル企業のECサイトへ送客する。
 メルカリは今回のデータ連携について「日本全体の売買の活性化という大きな目標に向け、メルカリが持つ二次流通データを活用し、提携先である一次流通企業と、ともにサービスを拡大していく」(田面木宏尚取締役)と狙いを説明した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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