アイビー化粧品 19年4―9月期/営業利益6300万円/3期ぶり黒字化も在庫調整続く

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 化粧品訪販のアイビー化粧品の19年4―9月期(第2四半期)の営業利益は、6300万円となった。第2四半期で営業黒字を計上するのは17年4―9月期以来。黒字化したものの、スキンケアの主力商品については、販社の在庫調整が続いており、業績の本格回復には時間がかかる見通しだ。
 19年4―9月期の売上高は、前年同期比19.1%増の20億7200万円だった。在庫の調整が済んだ販社から順に、主力商品「レッドパワーセラム」の注文を再開する動きが始まっているという。19年9月度に消費税率引き上げ前の駆け込み需要があったことも、増収の要因となった。
 商品カテゴリー別の売り上げでは、「スキンケア」の売り上げが前年同期比15.6%増となった。その他、「メーキャップ」「ヘアケア」「美容補助商品」など、全ての商品カテゴリーで増収となったとしている。19年9月に発売した、同社初の機能性表示食品「GABA バランス」や、3月に発売した「ユーグレナバイタル」の両方が欠品となるなど、サプリの商品が人気となったことが、「美容補助商品」カテゴリーの売上拡大につながった。
 一方で、新規顧客の開拓や販売員のリクルートにつながる、各種研修イベントへの動員は、前年同期比で軒並み減少した。新規開拓の「美容教室」は2.3%減、販売員のリクルートを目的とした「SA研修」は16.3%減となった。
 同社では19年7月以降、243社ある販社の内、1社にルール違反が見つかったとして、その1社を除名した。除名の理由について同社では、「ネット通販に出品するなど、フェーストゥフェースではない方法で商品を販売したから」(中山聖仁常務取締役)としている。
 同社では、20年3月期の通期の業績予想について、前期比22.9%増の41億円を掲げている。「下期は『レッドパワーセラム』の姉妹商品である『ホワイトパワーセラム』の受注が伸びることが予想される」(同)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ