プレミアムウォーターホールディングス 18年4-6月期/営業益2.8倍に/ストック利益確保で大幅増益

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 水宅配事業を手掛けるプレミアムウォーターの親会社のプレミアムウォーターホールディングスの19年4―6月期(第1四半期)の売上高は前期比24.8%増の105億9200万円、営業利益は同184.6%増の4億3700万円となった。大幅な増益について、プレミアムウォーターでは、「水宅配の保有顧客によるストック利益(顧客から毎月支払われる収入から顧客の維持コストと原価を除いた利益)が積みあがっていることで大幅な増益となった」(広報/IR)としている。
 プレミアムウォーターでは、19年6月末時点でウォーターサーバーの契約顧客件数が85万3000件以上に上っている。同社では、これらの保有顧客から得られるストック利益を増加させるため、16年3月期以降、ウォーターボトルの製造工場の建設や、催事出店時の営業ノウハウの蓄積などを順次行ってきた。累計4億円の設備投資を行ったとしている。18年3月期は、11億7900万円の営業赤字だったが、19年3月期は7億1500万円の営業黒字に転換。その後もウォーターサーバーの解約や製造コストを抑えたまま、新規顧客を順調に獲得できており、19年4―6月期の大幅な増収増益につながったとしている。
 新規顧客の獲得については、19年4月度が2万6600件、同5月度は2万6900件、同6月度が2万4800件となっており、昨年を上回るペースで顧客獲得が進んでいる。全国の家電量販店やショッピングモールへの催事出店数を増やしたことが、新規獲得件数の増加につながったという。
 19年4―6月期は解約率も低下した。18年中にID決済の「Amazon Pay(アマゾンペイ)」を催事出店に導入し、契約時の手続きの煩雑さを軽減できたことが要因だとしている。
 同社では引き続き新規顧客の獲得に注力する方針。既存顧客に、天然水の使い方のさまざまなバリエーションをメルマガなどで伝えることにより、使用してもらう水の量を増やし、徐々に顧客単価の向上も図っていくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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