ポーラ 19年1―6月期/営業益22%減/中国EC法で美白健食の売上減に

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 ポーラの19年1―6月期(第2四半期)の売上高は前期比10.2%減の687億8800万円、営業利益は同22.6%減の141億3800万円だった。中国EC法の影響で、インバウンドやソーシャルバイヤーによる売り上げが減少した。美白健康食品の売り上げが前年同期比48億円減少したことが、減収の最大の要因だったとしている。
 ポーラの売り上げの76.9%を占める、訪販部門に当たる「委託販売チャネル」の売り上げは、前年同期比17.3%減少した。一方で、海外売上高は同71.6%伸長した。6月に、シワ改善の薬用化粧品を中国向け越境ECで展開を開始したことなどが要因だとしている。
 減収の要因となった美白健食では、タブレット型の「ホワイトショット インナーロック タブレット」、ドリンクタイプの「インナーロック リキッド」の両方の売り上げが減少したとしている。
 シワ改善の薬用化粧品についても、18年1月に価格を10%抑える価格改定を行った反動が生じたといい、19年1―6月期は想定よりも減収となったとしている。
 19年5月に発売した新規有効成分を含む薬用美白化粧品についても、狙いの新規獲得にはつながらなかったとしている。7~8月にかけて再拡販を行うとしている。
 ポーラでは、海外売り上げが大幅に上昇している。中国を中心に、エステや化粧品のカウンセリング販売の需要が高まっていることが要因だという。今後は、海外売り上げを引き続き大きく伸ばすことで、国内売り上げの減少をカバーするとしている。

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