トライステージ/通販子会社を解散/一部事業は譲渡へ向け交渉

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 テレビショッピングを中心としたダイレクトマーケティング支援事業を手掛けるトライステージは7月3日、漢方薬の通販事業を手掛ける連結子会社の解散ならびに事業譲渡を決めた。通販の顧客管理ノウハウの取得を目的に通販事業を展開してきたが、営業損失が続くとともに一定のノウハウは取得できたと判断。同日付で解散した。なお、一部事業の譲渡に向け複数社と交渉を行っているという。
 解散したのは日本ヘルスケアアドバイザーズ(NHA、本社東京都、山本理史代表)。トライステージの100%子会社で、16年3月1日に設立した。17年3月から営業を開始しており、19年2月期の業績は売上高3億7200万円、営業損失は2億7100万円だった。
 今期(20年2月期)は売上高3億4700万円、営業損失1億7700万円を見込んでいたが、期半ばでの事業停止も視野に入れていた。
 なお、NHAの顧客に対して継続的・安定的に商品を提供し続けることと、これまで培った製品開発・販売ノウハウ・顧客基盤は一定の事業価値があると判断。現在複数社と一部事業の譲渡へ向け交渉を行っている。
 NHAの解散に伴い、今期は通販事業における売上高が減少する。ただ、NHAの新規顧客獲得にかかる先行投資も不要となるため、通販事業の営業損失は減少となる見通し。
 HNAは20年1月の清算を見込んでおり、NHAの繰越欠損金をトライステージが引き継ぐことから、法人税が減少して連結当期純利益を増加するとみている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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