ナック/水宅配の新規獲得策打ち出す/新サーバーと次亜塩素酸を武器に

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 「クリクラ」ブランドで水宅配事業を展開するナックはこのほど、19年度(19年4月―20年3月)の三つの強化戦略を打ち出した。全国の加盟店の新規獲得の拡大や、顧客単価の向上が目的。18年10月に提供を開始した、除菌・消臭機能を持つ次亜塩素酸水溶液の噴霧器「ZiACO(ジアコ)」や、20年3月期中に発売予定の新ウォーターサーバーを武器に、顧客とのコミュニケーションを通じた提案を積極化するよう促している。
 ナックが19年の水宅配事業の戦略として打ち出したのは(1)新ウォーターサーバーをきっかけにした新規獲得(2)顧客に応じた提案による顧客単価の向上(3)「ZiACO」などの副商材の積極提案─の三つだ。
 同社では17年3月期から、平均的な顧客単価が上昇傾向にあるという。業績が好調な直営店舗や加盟店の状況を、他の加盟店とも共有して、業績好調の流れを作りたいという。シンプルなデザインの新サーバーを、19年10月に発売する予定。これまで商業施設などで新規提案を行う加盟店もあったが、ドアツードアの訪販が強い直営店のノウハウを共有して、新規獲得のさらなる強化を促すという。
 顧客単価の向上については、加盟店の配送員がウォーターボトルを配送するタイミングで顧客と会話をし、会話の中から顧客ニーズをつかむ戦略を強化しようとしている。顧客ごとのウォーターボトルの消費量を把握して、水切れの前に配送員が提案できる状況を作るのが目的だという。
 「フェイストゥーフェイスで顧客のニーズを把握するのは基本。19年度の水宅配事業のキーワードは『どメジャー。バージョンアップ』を掲げた」(小磯雄一郎取締役常務執行役員)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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