ポーラ/国内維持し海外で成長へ/海外売上35%増を経営方針に盛り込む

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 ポーラは2月13日に公開した、19年12月期の経営方針の中で、「国内の継続的な顧客拡大」と「海外店舗の拡大」を2本柱に掲げた。国内の売上高を維持し、海外売上高を前期比35%向上させることで、ポーラ全体の成長を支えるとしている。
 ポーラでは、18年12月期中の新規顧客数が前期比で18%増加した。既存顧客数は35万人を超えたとみられる。
17年1月に発売したシワ改善の薬用化粧品「リンクルショット」が新たな顧客を獲得し、既存顧客として定着したとしている。今後は、定着した既存顧客のロイヤルティーの向上を図っていく。さらに、5月に発売する新規有効成分を配合した薬用美白化粧品の拡販によって、安定的な顧客の拡大を目指していくとしている。
 ただ国内では、18年後半からインバウンド需要の減退がみられるようになっている。19年中は、インバウンドの売り上げの減少と、安定的な国内顧客の拡大が相殺し、国内売上高の維持につながると、同社では予想している。
 海外展開では、4月に「リンクルショット」の中国向け越境ECの展開を予定。中国市場における圧倒的な新規顧客の拡大が期待できるとしている。まずは国内外で流通しているポーラ商品の、流通経路による価格のバラつきの是正に取り組むことなどにより、海外売上高を前期比35%増の108億円にまで拡大させることを目標に掲げている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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