一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会(本部東京都、佐川隼人代表理事)は1月23日、都内で設立記念パーティーを開催した。18年12月に設立した同会は、19年1月から本格始動している。リピーターによる定期的な取引によって売り上げが安定する、ストック型のサブスクリプションビジネスの振興を支援する。すでに会員は約100人おり、3月までに300人の会員獲得を目指す。
■すべてをサブスクに
一般社団法人サブスクリプションビジネス振興会は、リピート通販向けカート「たまごリピート」を提供するテモナの佐川隼人社長などが発起人となり、国内においてサブスクリプションビジネス(サブスク)の浸透を図るために設立された。
毎月、月例会を開催し、会員の学びや交流を促進。内外から講師を招き、成功談やノウハウを吸収する機会も設ける。会員同士でノウハウを共有できる実践型のワークショップも開催する予定だ。
「すべてのビジネスはサブスク化できる。すでにサブスクを手掛けている人の成長を支援したり、これからサブスクに参入したい人も支援したい」(佐川代表理事)と話す。
同会の入会金は5万円、年会費は5万円(ともに税別)。企業単位ではなく個人単位で申し込みを受け付けている。入会基準はサブスクに関心があること。自らサブスクを手掛ける事業者でも、サブスクを支援したい事業者でも参加できる。3月15日にテモナ本社で第1回目の月例会を開催する予定だ。
■マーケのポイント解説
設立記念パーティーは300人以上が参加した。基調講演にはオイシックス・ラ・大地の執行役員兼CMT(チーフマーケティングテクノロジスト)・西井敏恭氏が登壇。オイシックス・ラ・大地で行う定期販売事業を紹介するだけでなく、サブスクのマーケティングについて解説した。
「定期販売とサブスクの違いはマーケティングにある。サブスクはデジタル技術を活用し、顧客のデータや声を集めてサービスや商品をアップデートできる。広告主体ではなく、顧客の成功を作るマーケティングに注力しなければならない」(西井氏)と話す。
パーティーではパネルディスカッションも実施した。理事メンバーに加えて、サプリメントのネット販売を行うMEJの古賀徹CEOが登壇した。各社の取り組みを紹介し、今後のサブスクの展望を語った。
【ストック型の支援団体発足 〈日本サブスクリプションビジネス振興会〉】/3月までに会員300人獲得目指す
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