ヤマノホールディングス 18年4—9月期/DSM事業減収続く/全社売り上げも前年同期比8.6%減に

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 着物の訪販や美容事業を展開するヤマノホールディングスの18年4—9月期(第2四半期)の売上高は、前年同期比8.6%減の70億2600万円だった。減収が続くDSM事業の売上高は、同1.8%減の8億6800万円だった。DSM事業では19年3月期中に7拠点を統廃合した。同社では、新規顧客獲得と販売員の増強が進まないことを減収の要因として挙げている。
 DSM事業の営業利益は、前年同期は1000万円の黒字だったが、18年4—9月期は0円だった。
 減収が続くDSM事業の打開策として同社では、販売員が提案しやすい新規商材の開発や、販売チャネルの見直しを図るとしている。同社では、新規商材としてハンドマッサージ機を18年10月から展開しており、19年1月までに1000台の販売目標を掲げている。販売価格は3万円台。「提案しやすい商材をきっかけに、新規顧客との接点を増やしていく」(山野義友社長)としている。
 販売チャネルについては、「DSM事業はこれまで、展示会販売に頼ってきたが、改めて販売方法を見直し、従来型の訪販や紹介販売の方法で、現状を打開していく」(同)とも話している。
 和装宝飾事業では、既存顧客との関係構築を目的とした「きもの会」を全国96会場で開催し、前年同期比5%増の1619人が来場。ヤマノホールディングスの合同展示会では、前年を若干上回る売り上げを維持したとしている。和装宝飾事業の売上高は同2.0%減の51億7600万円となった。
 美容事業の売上高は、同5.1%減の9億8100万円だった。夏季に相次いで上陸した台風の影響を、減収の要因として挙げている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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