ポーラ 18年1—9月期/インバウンド売上減少/全社売上は7.1%増に

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 ポーラの18年1—9月期(第3四半期)の売上高は前年同期比7.1%増の1123億5000万円だった。営業利益は同9.0%増の250億7900万円だった。売上高は伸長したが、訪日外国人によるインバウンドの売り上げは減速。販売員であるビューティーディレクター(BD)による、インバウンド売り上げは同23%減の68億円となった。
 インバウンド売り上げの減少には、18年6—9月に国内で相次いで発生した自然災害が影響しているという。特に、訪日中国人旅行客は大阪を訪れることが多いことから、6月に発生した大阪北部地震の影響が大きかったという。大阪に訪れる旅行客が減少し、インバウンド売り上げが減少したとしている。
 インバウンド売り上げ減少の要因としてポーラでは、「BDチャネルではお客さまへの販売でない取引への規制を続けている影響がある」(広報IR)とも説明している。ポーラではこれまでも、BDから商品を購入した、中国人旅行客や中国人留学生が、中国向けに商品を販売する現象が起きていた。こうした取引を規制したことが、インバウンド売り上げの減少に影響したとしている。
 18年1月のシワ改善の薬用化粧品「リンクルショットメディカルセラム」の価格改定から、18年12月末までの1年間で、「リンクルショット」だけで100億円を販売することを目標に掲げている。18年9月末時点で74億円を売り上げており、「想定通り」(同)としている。

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