京都きもの友禅 第2四半期/11.8%の減収/広告・PRや人材確保が課題に

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 京都きもの友禅は、10月29日、第2四半期(18年4月〜9月)の連結決算を公表、売上高は前年同期比11.8%減の48億5500万円となった。主軸となる「振袖」の販売・レンタル事業では、前年同期と同様、DMによる広告プロモーションを中心に行ったが、販売拡大につなげることができなかったという。
 第2四半期中のDMの発送部数や発送エリアなどは前年同期とほぼ同様だった。18年8月末〜9月末の1カ月は、名古屋地域限定でCMを活用したPRも実施したが、売上増にはつなげられなかったという。
 同社では、減収の要因として、振袖市場全体が縮小傾向にあることも挙げている。9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響で、札幌でのイベントが中止になったことも減収の要因になったという。
 人材面においては、売り手市場でもあり、雇用確保が難しい状態が続いている。18年度の新卒入社は30人ほど。新入社員に対しては、販売スキルの教育と並行して、「振袖」を中心とした呉服の良さを理解させるための教育にも注力する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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