ワタミ/販売員向け支援を強化/報酬制度を見直し、人材確保へ

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 ワタミは、高齢者向け弁当宅配「宅食事業」において、業務委託販契約の販売員「まごころスタッフ」の中途採用強化と待遇の改善に乗り出した。19年3月期の事業計画に「まごころスタッフ」の待遇改善を盛り込む。販売員を安定的に確保することで2期連続の増収を目指す。
 18年3月期の売上高が4期ぶりに増収に転じた理由について、曽我部恭弘執行役員・宅食事業本部長は「販売員数が売り上げに直結する」と分析し、西日本エリアで販売員の確保ができたことを最大の要因にあげた。
 これまでスタッフの募集広告は積極的に出稿しておらず、スタッフの退職に伴って随時補充を行ってきた。18年3月期は販売員の減少傾向に歯止めをかけるため、応募者数を増やす方針に切り替え、ウェブや紙媒体を積極的に使えるよう予算を投下した。応募者に対しては、なるべく早い段階で面接を集中的に行うことで採用につなげた。採用の予算は、よりウェブへの比率を高める方針に転換したことが成果につながった。特に西日本では、ウェブからの応募者が増え全体的な平均年齢の構成比も若くなり、30〜40代前半の子育て層の女性が増えたという。求人広告では「子どもを見ながら仕事ができる」「短時間で働くことができる」ことを前面に押し出した。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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