メルカリ/法人に売り場開放/新品販売のテストを実施

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「アーバンリサーチアウトレット」の公式ショップ

「アーバンリサーチアウトレット」の公式ショップ

 メルカリはこのほど、一部の法人にフリマアプリ内の売り場を開放した。昨年12月にライブコマース機能で法人出品に対応していたが、今回初めて法人が通常ページで販売できるようにした。法人による新品販売によって売り場を活性化できるかテストしている。
 メルカリは6月26日、ユーザーに「公式ショップ」という名の法人店舗の開設を告知した。販売商品が新品であることや一つの商品でも複数の在庫があることなど、個人の出品と異なる点を紹介している。検索結果などで「公式ショップ」の開設を案内し、ユーザーに利用を促している。
 現状、販売を認めているのは一部の法人のみ。「セシール(イマージュ)」「ベルメゾン」「コスメランド」「アーバンリサーチアウトレット」「AnkerDirect(アンカーダイレクト)」といった、ファションやコスメ、雑貨など複数のジャンルの法人店舗がテスト販売を実施している。
 「メルカリ内で当社のブランドの流通が多かったようで、声を掛けていただいた。販売チャネルの特徴を考えて、アウトレットのアイテムを出品している。販売開始は6月25日から。当社にとってもメルカリにとってもテストマーケティングの段階」(アーバンリサーチWEB事業部・坂本満広部長)と話す。
 メルカリはこれまで、法人出品に慎重な姿勢を貫いてきた。株式上場後の記者会見でも、「メルカリは個人間取引の楽しさが極めて重要。法人が混ざることで、お客さまの満足度や楽しみを奪う可能性もあるので慎重に進める」(小泉文明社長)と語った。
 アーバンリサーチの坂本部長も「メルカリは個人の売り場であることを大事にしている。『公式ショップ』でも将来的には店舗スタッフが前面に出て売っていく形になるかもしれない」と話した。

検索画面でも法人店舗を紹介

検索画面でも法人店舗を紹介

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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