京東集団/累計注文額2.7兆円/「618セール」の18日間で

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出庫注文金額は前年比37%増に拡大

出庫注文金額は前年比37%増に拡大

 中国EC大手の京東集団(ジンドングループ)は6月19日、創立記念セール「618セール」の累計注文額が1592億元(約2兆7000万円)に達したと発表した。今年の「618セール」は6月1〜18日まで開催。出庫した注文金額は前年比37%だった。自社物流を活用することで直販商品の90%以上を注文日の翌日までに配達したという。
 「618セール」は6月18日の創立記念日を祝うセール企画。現在ではジンドングループのサービスのみならず、中国全体を巻き込んだ販売イベントになっている。
 ジンドングループが運営するECサイト「京東商城(JD.com)」では、75インチ以上のハイグレードテレビが前年比10倍以上売れ、掃除機や美容機器のハイグレード品も同3〜4倍売れたという。
 生鮮食品の総出荷量は同約3倍の3トン以上となった。ザリガニは累計3373万匹、アイスクリームなどの冷菓は累計1000万本以上を販売した。
 ジンドングループはEC事業だけでなく、小売りインフラ企業として最新技術の開発に注力している。自社物流の「JDM物流」では、ロボットを活用した無人倉庫を運営し、無人配達車は最速15キロメートルで最大30個の箱を積んで配達した。物流の自動化設備は「618セール」でも活躍したという。
 人工知能(AI)を活用したカスタマーサービスも提供している。AIを用いることで24時間体制のサポートを実現。「618セール」の期間中にあった約1600万回の問い合わせのうち、87%をAIサポートがサービスに対応した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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