〈第3回「全日本訪販ロープレ大会」〉10社が営業力競う/鍋販売のベストクックが連覇

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優勝したベストクックは、調理実演の演技を行いながら、ユーモアを交えて軽妙なトークを展開した

優勝したベストクックは、調理実演の演技を行いながら、ユーモアを交えて軽妙なトークを展開した

 訪問販売の営業担当者やアポインターが営業スキルを競う「全日本訪販ロープレ大会」が1月21日に名古屋市内で開催された。第3回目となる今回は過去最多の10社が参加。当日は見学企業9社を含め約60人が参集した。大会は各社の精鋭が渾身のロールプレーイング(ロープレ)を披露し、大接戦となる中、高機能鍋を販売しているベストクック(本社福岡県)が2連覇を達成した。
 今大会の参加企業はイー・エル・ピィ(本社福岡県)、クオリティプラス(本社広島県)、サンテクノ(本社愛知県)、シーエスシー(本社石川県)、シャイン(本社群馬県)、ディーエスエス(本社愛知県)、プレジャーハウス(本社愛知県)、ベストクック、ライフアシスト(本社愛知県)、ロフトシステムズ(本社神奈川県)の10社。
 ロープレは1社当たり20分間で実施した。ロープレのシチュエーションは参加企業が自由に設定。「電話で訪問の約束を取る」「飛び込みで商談する」「クロージングを掛ける」など、販売現場の、さまざまな状況が再現された。
 審査は参加企業による採点方式。10項目の審査項目をそれぞれ1~10点で採点し、合計得点で順位を決めた。
 審査項目は「第一印象、トークの入り方」「表情、しゃべり方、身振り、手振り、声の抑揚」「ネックへの切り返し方」「説明のわかりやすさ」「次回へのつなぎ方」「顧客を納得させたか」など、いずれも訪問販売の営業に欠かせない要素だ。
 優勝したベストクックは、IHクッキングヒーターを購入した消費者に対し、IHの使い方を教えながら鍋の購入を勧める営業手法を披露した。
 ロープレを行ったベストクックの小林孝広本部長らは、調理実演の演技をしながら、ユーモアを交えた軽妙なトークを展開。高い演技力と消費者の購買意欲をくすぐるトークに、他の参加企業から「非常に上手い」「学ぶことが多い」と賞賛の声が挙がった。
 当日は、お笑い芸人が司会進行役を務めたほか、表彰式のプレゼンターに元プロボクシング世界チャンピオンの薬師寺保栄氏が登場し、大会に華を添えた。
 「全日本訪販ロープレ大会」は訪販会社同士が切磋琢磨し、業界を盛り上げることを目的として14年1月に始まった。主催会社は持ち回り制。参加企業と見学企業は回を追うごとに増えている。
 約6カ月ごとに開催されており、次回は15年8月を目処に福岡県で開催される予定。

テレアポのロープレを行ったディーエスエス

テレアポのロープレを行ったディーエスエス

会場には過去最多の約60人が参集

会場には過去最多の約60人が参集

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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