ファンケル/肌老化対策を研究/順大大学院と共同講座開設

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 ファンケルは6月1日、順天堂大学大学院医学研究科・環境医学研究所と共同研究講座を開設すると発表した。講座では加齢に伴う、皮膚の老化メカニズムの解明と、その対策方法の開発などを研究していく。開設期間は同日から3年間。
 講座の名称は「抗加齢皮膚医学研究講座」。順大大学院医学研究科・環境医学研究所の高森建二所長のグループは、アトピー性皮膚炎などのバリア機能が低下した皮膚で、かゆみのメカニズムを解明してきた。
 ファンケルとの共同研究でも、独自の保湿性原料が神経伸長を抑制することや、保湿性原料を配合したクリームの塗布で、乾燥やかゆみの皮膚症状を軽減し、生活の質を向上することを明らかにしてきた。
 しかし、老人性乾皮症などの加齢によって生じる疾患は、角層の水分量は低下しても表皮からの水分蒸散量は低いことからバリア機能は保たれていると考えられ、アトピー性皮膚炎のかゆみ過敏のメカニズムとは異なることが考えられているという。
 皮膚老化とかゆみ神経の関連性の確認や、シミやシワなどの老化兆候のメカニズムを合わせて解明し、老化制御法について検討を行うことを目的とした共同研究を行うことにした。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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