愛媛県/ヤマト、ANA子会社と連携/県産品の越境ECサイト構築も視野

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愛媛県庁で行われた調印式のようす

愛媛県庁で行われた調印式のようす

愛媛県は1月28日、ヤマト運輸、貨物事業を行うANA Cargo(アナカーゴ、本社東京都、岡田昇社長)と、県産品の国内外への流通拡大を目的とした連携協定を締結した。越境ECサイトを用意する構想もあるという。
 愛媛県は、セミナーや商談会を開催し、国内外に流通を拡大したいという意欲を持つ県内事業者の掘り起こしを行う。アナカーゴとヤマト運輸では、そうした事業者に対して、物流サービスだけでなく、商品開発やプロモーションの支援も提供していく予定だという。
 県内産業の活性化を図りたい愛媛県と、松山空港の活性化を狙うアナカーゴ、沖縄国際物流ハブを拠点とした海外向け物流事業を拡大したいヤマト運輸の、3者の思惑が一致した。
 3者では、県内事業者が海外ビジネスを円滑に進められるよう、輸出時に必要な書類の作成など輸出手続きの支援も行っていくという。
 県の産業政策課では「越境ECサイトを用意し、海外の消費者へ県産品を販売していきたい」と意気込んでいる。「まだ連携協定を結んだだけ、という段階で、具体的な話はこれから3者で調整していく」(産業政策課)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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