〈生活必需品ネット通販「ロハコ」「楽天24」〉商品開発や販促を強化/併せ買い促進で収益改善急ぐ

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 生活必需品のネット通販事業者が、独自商品の開発や販促企画を強化している。アスクルの消費者向けECサイト「LOHACO(ロハコ)」は、プライベートブランド(自社企画=PB)商品やOEM(相手先ブランドによる生産)商品を強化。ケンコーコムが楽天市場内で運営している日用品のECサイト「楽天24」は、メーカーと協力した販促企画を展開している。両サイトとも売上高は右肩上がりが続いているが、取扱商品の単価が低く収益化に結び付いていないのが実情。商品力や販促企画の強化で併せ買いを促進、早急に収益改善へつなげたい考えだ。

取扱品目で差別化

 アスクルが展開する「ロハコ」は、PB商品やOEM商品を積極的に販売。法人向け通販事業で開発した商品を生かし、文房具や電池といった消耗品もそろえている。法人需要では一般的なケース単位によるまとめ買いのほか、1個単位の注文にも対応。生活必需品のうち、補足分だけを買い足したいという顧客ニーズに応えている。
 「楽天24」を運営するケンコーコムは、メーカーと協力してジャンルや品目に特化した商品企画を強化している。例えば洗剤など、特定のジャンルに絞った新商品や既存商品を紹介。当該商品の使い方や選び方の説明とともに掲載している。
 医薬品を取り扱っているのも両サイトの特徴の一つ。第1類医薬品を販売しており、競合するアマゾンでは取り扱っていない商品ジャンルを充実させている。

(続きは本紙1月29日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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