ダスキン 18年3月期/家庭訪販事業は0.4%減/クリーン・ケアは3期連続で増収

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ダスキンの18年3月期におけるクリーン・ケアグループの売上高は、前期比0.6%増の1119億4100万円だった。家庭訪販事業は、第3四半期まで増収を維持したものの、純第4四半期で主力の家庭用モップのレンタルが不振だったため、通期で減収となった。
 主力の家庭向けダストコントロール商品は、「おそうじベーシック3」(フロアモップ「LaLa」、ハンディモップ「shushu」、「スタイルクリーナー」のセット商品)が前期比1.3%増と好調に推移。期初から全国でレンタルを開始した「ロボットクリーナーSiRo」も売り上げに寄与した。
 一方で、「床用モップ」は同4.7%減の112億2400万円、「ハンディモップ」は同5.3%減の40億3600万円と不振だった。
 また、顧客との接点獲得のためのツールとして積極的に販売した台所用スポンジや、17年11月に発売した寝具販売が好調に推移。03年から「ふとん丸洗いサービス」を展開する中で、「新しい布団が欲しい」という顧客からの要望に応えた格好だ。
 役務サービスでは、「エアコンクリーニング」が同6.7%増だったものの、「家庭用空気清浄機」が同10.3%減、「家庭用フィルター」が同4.4%減だった。
 化粧品や健康食品を販売する「ヘルス&ビューティ(H&B)事業」の売上高は同4.5%増だった。
 営業利益は、増収に伴う粗利の増加に加え、スタイルクリーナーの減少などによる売上原価の減少や退職給付費用の減少などから、前期に比べ同3.9%増の142億100万円だった。
 連結業績における売上高は同0.5%減の1610億3100万円だった。19年3月期における「訪販グループ」の売り上げ予想は5月23日に公表する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ