アサンテ 18年3月期/営業手法の改革に効果/月別売上高が前年同月比17%増にも

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 シロアリ防除施工を手掛けるアサンテが進めていた営業手法改革に、一定の成果が上がり始めている。17年12月以降、月商が前年同月比で増加傾向にあり、18年1月度は、前年同月比で17.2%の増収となった。同社では17年1月、コンプライアンス強化を目的に、営業マンの教育体制を大幅に変更した。この改革が、営業効率の向上にもつながっているようだ。
 18年3月期の売上高は、前期比1.0%増の139億9000万円となった。通期売上高は微増にとどまったが、営業手法の改革効果が顕著に現れた18年1—3月期(純第4四半期)の売上高は、前年同期比13.6%増の29億5800万円となった。
 アサンテは17年1月に全部門を横断的にチェックするコンプライアンス本部を設置、契約書面や営業資料、トーク内容などについて全面的な見直しを開始した。具体的には、コンプライアンス強化のために用意した追加の営業資料を営業マンが消費者に渡しているかどうかなどを、「サービス審査室」がチェックするようにした。営業マンが適切な説明を行っているかなどを顧客に直接電話で確認する取り組みも始めた。
 アサンテではこれまで、営業マンの個人の営業力に頼ることが多かったという。コンプライアンスの強化によって、17年4〜11月は営業現場で混乱がみられたといい、月間売上高が前年同月比で2〜5%減少するなどしていた。

(続きは、「日本流通産業新聞」5月17日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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