ポーラの18年1—3月期(第1四半期)の営業利益は、前期比13.2%増の76億9300万円となり、第1四半期としては過去最高益を記録した。インバウンドの好調を受け、中国などでの現地販売も拡大した結果、海外事業の売り上げが前年同期比2.6倍になった。
第1四半期の売上高は前期比9.2%増の361億6400万円だった。17年1月から大ヒットを続けているシワ改善の薬用化粧品によって獲得した新規顧客が、定期顧客として定着したことが増収の主な要因となった。シワ改善化粧品は、既存顧客の活性化も促したという。18年3月末時点の顧客総数は前年同期比で10%以上増加。シワ改善化粧品に加えて、美白化粧品などからなる「ホワイトショット」シリーズの売れ行きも好調に推移した。
販売チャネル別の売り上げについては、路面型サロンのポーラザビューティー(PB)が前年同期比で4.9%増となった。郊外型サロンのエステインについても同5.9%増、従来型訪販も同1.5%増と、それぞれ売り上げが伸びている。
顧客の購入単価は前年同期比4.6%減となった。新規顧客数も同12.2%減となり。大幅に減小した。17年はシワ改善化粧品の発売効果があったことが影響したという。購入単価の減少も、「想定通り」(コーポレートコミュニケーション室)としている。
海外事業における大幅な増収については、1月に韓国で免税品店をオープンしたことや、越境ECを含む中国事業の好調がけん引したとしている。中国事業については、インバウンドの拡大によって、中国国内でポーラブランドの認知度が向上したことが、増収につながったという。訪日客が帰国後に現地の店舗でポーラの商品を購入するといった好循環も発生しているとしている。
ポーラ 18年1—3月期/営業利益は過去最高に/海外売上が2.6倍増
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