サンコー/新規顧客創造をテーマに事業推進/四国・香川県に新規出店

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 宣伝講習販売のサンコー(本社大阪府、内田拓彦社長)は、18年2月に創業45周年を迎え、「新規顧客の創造」をテーマに掲げている。サンコーの18年3月期における売上高は、グループ全体で30億円を超える見通し。約40年間に渡って営業を続けてきた大阪府内の盤石な顧客基盤をベースに、3月27日からは新たに四国へ出店し、事業拡大を図る考えだ。
 移動店舗は大阪府で20店、兵庫県で4店、愛知県3店、三重県には1店舗を出店。約40年間、大阪府内を中心に営業してきたが、5年前から大阪以外の地域にも積極的に出店し、新規顧客の開拓を推し進めている。
 17年6月には、三重県鈴鹿市に新規出店した。「知名度もないため、社員の人間力のみで勝負しなければならない環境だった」(西岡宏記代表取締役代行)ため、高額商品だけでなく、安価な商品も取り扱ったという。
 さらに、従来は扱ってこなかった、段通や宝飾品、仏具といった「心の健康」をテーマにした非健康分野の商品販売も積極化。その結果、来場客数は従来店舗の約4倍に、売上高は約2倍になるなど成果につなげている。香川県での新規店舗に活用していく。
 17年12月に大阪・上本町の新歌舞伎座で開催した創業45周年を記念したイベントに、全国から1200人の顧客を招き「大阪だけではなく、和歌山や三重など新規に進出した地域のお客さまも多く来場してくれた」(西岡氏)と手応えを感じているという。
 18年4月には4人の新卒が入社する。17年10月から、人材獲得の新たな方法として、社員や顧客に人材を紹介・推薦してもらう「リファラル採用」制度を導入した。顧客からの紹介でこれまでに2人の中途採用が決まったという。「労働環境の改善を続けてきた成果が採用にも表れてきている」(西岡氏)と自信を示している。
 今後は、宝飾品のリフォームや住宅リフォームなどを本格展開することで、顧客の抱える課題解決につなげていきたい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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