ディノス・セシール/カート離脱者にDM/ECと紙を連携したCRM

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 ディノス・セシール(本社東京都、石川順一社長)のディノス事業は来年4月、ECと紙を連携したCRM施策を本格的に運用する。ECサイトでカートに商品を入れても購入に至らない顧客に対し、最短24時間で紙のDMを印刷・発送する。カート離脱対策としては通常、メール配信によるリテンション施策が一般的。しかし、メールの受信件数が増える中、メール開封率の低下が課題となっている。カート離脱者に紙のDMをできるだけ早く送付することで、購入率を高める。
 9月末から2週間、紙のDMを使ってテスト運用した結果、メールだけを送信した顧客と比べて、紙のDMを発送した顧客の購入率の方が約20%向上した。
 テスト結果を受けて、顧客特性や商品分野などに応じたCRMシナリオについて分析・検討。さらにDM以外の紙媒体も想定し、来春からの本格運用を目指す。
 ディノス・セシールは紙の媒体制作と、それに連動する顧客データマーケティングのノウハウを生かし、ECと紙のそれぞれのメリットを連携させたCRMを展開するとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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