家具通販/活用進むARアプリ/配置イメージ明確で客に購入促す

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イケア・ジャパンが10月に配信を開始したARアプリ「IKEA Place(イケアプレイス)」

 AR(拡張現実)アプリを活用する家具販売会社が増えている。実物大の商品画像を空間に配置する仕組みで、ユーザーに対し購入後のイメージを明確に提示できる。商品とのミスマッチを減らし、購入を促せるのが特徴だ。イケア・ジャパンはアップルのシステムを基に開発したARアプリの配信を開始。リビングスタイルはインテリアに特化したプラットフォーム型のARサービスを提供している。プラットフォーム内で複数ブランドの商品が購入できる環境を整えることで、利便性や商品ブランドの認知度向上を支援している。


■アップルのシステム採用

 イケア・ジャパンは10月16日、ARアプリ「IKEA Place(イケアプレイス)」の配信を始めた。アップルのARプラットフォーム「ARKit(エーアールキット)」を基に開発したものだ。
 ソファやアームチェアなど2000品目以上の商品に対応している。画像の再現率は98%。実物の商品にかなり近い形で色や素材感のほか、家具に落ちる光や影の具合も表現する。
 現在、リビングルームの商品を中心に対応しているが、今後はアプリの対象商品を広げていきたいとしている。
 「イケア・ジャパンでは、マルチチャネル化を強化している。アプリを通じ、商品をシュミレーションできる仕組みを整えることで、ユーザーの利便性向上につなげていく。成果については、配信の3カ月後をめどに調査したい」(PR担当)としている。

■プラットフォーム型アプリ

 インテリア向けのシミュレーター開発などを手掛けるリビングスタイル(本社東京都、井上俊宏社長)は、プラットフォーム型のARアプリ「RoomCo AR (ルムコエーアール)」を配信している。販売会社がアプリ上に商品を掲載して販売する仕組み。ユーザーはAR機能により、スマホのカメラ映像を通じ、部屋の空間に商品画像を表示できる。
 11月現在、22ブランドの商品約30万品目を収録している。大塚家具や良品計画、ディノス・セシールのほか、ヤマハやレノボといった、家具とは異業種のメーカーも参加している。
 サービスの月額費用は15万円(税別)。商品の3D画像の制作費は商品1点当たり1万円(税別)としている。
 「当社では、家具の3Dのデータベースを約100万点持っており、他社にはないノウハウがあるのが強み。服の試着のように商品を検討できるのは大きい」(広報担当)と説明する。
 ユーザーは「ルムコエーアール」をダウンロード後、商品を検索する。販売元のECサイトと連動しており、気に入った商品はアプリを通じて購入できる。アプリはiОS、アンドロイドの両方で使用可能。アップルの「エーアールキット」に対応した。累計のダウンロード数は約8万件となっている。

(続きは「日本流通産業新聞」11月23日・30日合併号で)

導入会社が増えているリビングスタイルのARアプリ「RoomCo AR(ルムコ エーアール)」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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