アサンテ/確認電話を契約前に/組織改編し法令順守を徹底

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 シロアリ防除を手掛けるアサンテは16年11月以来、法令順守の再徹底の取り組みを進めている。1月1日にはコンプライアンス本部を新たに設置。契約後のサンキューコールもこのほど、契約前に行うように改めた。
 同社のコンプライアンス強化の取り組みは主に(1)コンプライアンス本部の設置(2)契約前の確認電話の実施(3)契約書面・説明資料の明瞭化ーーーからなる。採用強化により、新人営業マンが増えていることも、コンプライアンス強化の背景にあるという。
 新たに設立されたコンプライアンス本部には、これまで各部署に分散していた、法務や顧客対応の部門を集約、管理を一元化した。「コンプライアンス推進室」と「お客様相談室」「サービス審査室」がコンプライアンス本部に組み込まれ、総勢20人ほどの体制になった。コンプライアンス本部長には、西山敦取締役・前人事部長が就任した。
 顧客が契約内容を理解しているか確認する電話を、このほど契約書の作成前に行うよう改めた。これまでは契約後に、サービス審査室がサンキューコールを行っていた。確認電話を前倒しすることで、契約後のクレーム等の事業リスクを減らす効果を期待している。
 パンフレットや契約書面など、書類も顧客が理解しやすい内容に改める予定だ。書面改定に先立っては、営業マン全員にアンケートを行い、説明時に課題と感じる点を取りまとめた。新しい書類はすでに大半の営業所に届いており、今期中には全営業所で使用を開始できる見通しだという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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