オンワードホールディングス(HD)は4月11日に発表した中期経営計画(中計)で、19年2月期までにグループ全体のEC売上高を前期の約3倍となる360億円に拡大させるとした。オンワードHDはEC、オムニチャネル、グローバル化を推進している。ECとオムニチャネル強化の一環として、4月1日付で、EC専業のアパレルブランドを展開するティアクラッセ(本社大阪府)の全株式を取得。今後もM&Aを視野に入れた事業拡大を目指すとしている。
【全体売上微減もEC好調】
オンワードHDの16年7月期における国内EC売上高は114億円、海外EC売上高は6億円だった。これを19年2月期に国内ECを310億円、海外ECを50億円に拡大させる計画だ。
オンワードHDと、アパレルブランド「23区」「自由区」「五大陸」などを展開する中核事業会社のオンワード樫山の合計売上高は前期比6・3%%減の1483億3200万円と微減だったが、EC売上高合計は前期比17・4%増の86億円となった。オムニチャネル戦略の推進で実店舗との融合を図り、17年2月期のEC売上高は100億円規模を目指している。
グループが展開するブランド製品を購入できる通販サイト「ONWARD CROSET(オンワード・クローゼット)」(運営オンワード樫山)は、4月7日から百貨店ECサイトや専門ECモールとの在庫データの連携を開始して利便性を高めた。
【ティアクラッセを買収】
オンワードHDはアパレルECなどのM&Aを積極展開することにより、新しい顧客の獲得と売り上げ拡大を図っていく考えだ。
(続きは「日本流通産業新聞」4月14日号で)
オンワードHD/グループEC売上360億円へ/中計発表、M&Aと海外も積極展開
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