ヤクルト本社 23年4―9月期/「ヤクルト1000」、24.8%増/「1000」の目標を下方修正(2023年11月23日号)

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 ヤクルト本社の23年4―9月期(中間期)で、ヤクルトレディ(YL)が扱う宅配専用商品「ヤクルト400シリーズ」の1日あたりの販売本数は、前年同期比15.5%減の208万9000本だった。「ヤクルト1000」については同24.8%増の225万6000本、店頭販売の「ヤクルトY1000」を含めた「ヤクルト1000シリーズ」は同47.2%増の323万5000本だった。連結業績は、国内飲料の販売が好調だったことから、増収となった。
 宅配チャネルにおいては、「ヤクルト1000」「ヤクルト400W」を中心に新規顧客開拓と既存顧客への促進を実施。ネット注文「ヤクルト届けてネット」について、8月から注文を再開した。「ヤクルト届けてネット」の受注状況については、積極的な広告展開をしなかったにも関わらず毎月1万本以上の受注があるという。1日あたり250万本と増産体制を整えたものの「新規顧客活動が思うようにできていない」(IR)とした。そのため、「ヤクルト1000」の販売目標を当初予想から10万本減の年間240万本に下方修正した。
 化粧品事業は、基礎化粧品「ラクトデュウ」シリーズのブランド活性化策を実施。また、7月に、薬用歯みがき剤「ヤクルト 薬用アパコートS.E.<ナノテクノロジー>」のパッケージデザインを変更しリニューアル発売したほか、高保湿ボディケアシリーズ「コクルム」から、汗のベタつきを抑え、サラっとした肌に仕上げる「コクルム ボディパウダー」を発売した。化粧品事業の売上高は同2.9%減の32億5800万円だった。
 ヤクルトレディ(YL)は23年3月末比で52人減の3万2657人、ヤクルトビューティ(YB)は208人減の3370人だった。
 斎藤憲明宅配営業部長は「睡眠市場の拡大は当社にとって追い風だ。新規顧客へのアプローチについては広告活動を拡大することで接点を広げる。(ヤクルト1000について)積極的な販促活動は実施していないので、目標は下方修正したが普及に努めたい」と話した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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