三和ペイント 第3四半期/売上高18%増の31億円/各チャネルが同時に伸長(2023年10月5日号)

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 外壁塗装を手掛ける三和ペイント(本社大阪府、木原史貴社長)の22年12月ー23年8月期(第3四半期)における売上高は、前年同期比18・8%増の31億4000万円となった。
 法人やウェブ、既存顧客など新規を含む、各販売チャネルでの売り上げが伸長し増収となった。
 法人向けは、既存の提携先からの問い合わせが増加し、対応エリアが拡大した。
 大手家電量販店との連携は、「今期から提携店舗が1店舗追加となった」(担当者)と言い、売り上げも昨対比290%増になっている。また、大手ビルダーでは、受注金額が拡大していることから、新たに5カ所のエリアが追加されたという。「全国的に対応できる体制を整えているため、売り上げも昨対比で134%の増加となっている」(同)とした。


■ウェブ経由は337%増に

 同社は、ポータルサイトなどの活用で、リード獲得のための母数を増加させている。
 同社が実施しているSEOと広告運用などによるウェブ上でのリード獲得に加えて、ポータルサイトの活用も開始した。これまで、SEO対策などでリーチできなかった客層や地域へのコンタクトが可能となったことで、売り上げが昨対比377%増になったという。
 また、未開拓だったターゲット層へのリーチにもつながり、中低層マンションなどの大型物件を所有するオーナーからの問い合わせも増加。「大型物件による受注単価が、1棟あたり昨対比114%増にもなっている」(同)と言う。


■16年目のリピート施策が奏功

 同社は、今期で創業16年目を迎える。過去、塗装工事を行った顧客に対するリピート案件が増加している。
 リピート施策においては、提案できる件数が増えたため、人員を増員した。提案の質も強化したことで、売り上げが昨対比156%増になっているという。
 同社は「これまでは、営業マンなどによる見込み客開拓を行ってきた。現在は、さまざなチャネルからリード獲得を進めている。進める際も、PDCAをしっかりと回し、それが結果につながっている」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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