ヤマノビューティメイトグループ/レビュー数は10カ月で40倍に/グーグルマップにサロン情報を投稿(2023年8月24日号)

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グーグルで検索すると、サロンに関する多数の高評価レビューが確認できる

グーグルで検索すると、サロンに関する多数の高評価レビューが確認できる

 化粧品や健康食品のサロン販売を手掛けるヤマノビューティメイトグループ(本社東京都、山野幹夫社長)は22年10月から、グーグルマップに同社のサロン情報を掲載する取り組みを進めている。一部の代理店に協力してもらい、グーグルマップに代理店サロンの内装やサービス内容などの情報を投稿してもらっている。グーグルマップへの投稿は、新規顧客の集客拡大につながっているという。取り組みの開始以前は、グーグルマップのサロンに関する投稿が全部で9件だったが、23年8月9日時点で400件にも上っているという。


来店顧客にレビューの依頼も

 ヤマノビューティメイトグループでは、カンリー(本社東京都)が提供するグーグルマップ店舗一括管理システムを導入。代理店がグーグルマップにサロンの情報を投稿する内容の管理を行っているという。
 グーグルマップへの投稿を行う狙いは(1)サロンへの新規集客(2)「山野愛子どろんこ美容」ブランドの認知向上─の二つだという。
 同社では22年9月、「デジタル施策推進代理店」として活動に参加するよう、代理店170店に依頼したという。代理店は、グーグルマップに、サロンのサービスメニューや、店舗の外観・内装の写真、顧客へのメッセージなどを投稿してくれている。
 ヤマノビューティメイトグループの本社は、代理店に対して、グーグルマップのレビュー用のQRコードが印字されたポップを配布している。各サロンでは、来店客に対して、QRコードからレビューを投稿するよう呼び掛けているという。


本社が投稿を一括管理

 ヤマノビューティメイトグループの本社では、グーグルマップに投稿してくれる代理店に対して、(1)営業日や営業時間を更新する(2)祝日の前には営業か休みかを入れる(3)サロンの様子が分かる写真をまめに投稿する(3)オーナーの得意な施術やメッセージを投稿し、オーナーの人柄が分かるようにする(4)投稿にレビューが付いたら早めに丁寧な返信を付ける─といった指導を行っているという。
 こうした指導を徹底し、投稿をまめに行ってもらうことにより、サロン周辺に居住する人の信頼感を高めるのが狙いだとしている。
 地域の住民が、ポスティングしたサロンのチラシを見て、グーグルで検索するケースは多い。そうした場合に、安心感を抱いてもらえるよう、ウェブ上にきちんと情報を用意しておくのだという。
 カンリーのシステムを活用すると、ヤマノビューティメイトグループの本社が、代理店のグーグルマップの投稿情報を更新することもできるという。本社では、新製品の写真や、季節の美容情報などを、週2回以上のペースで投稿しているとしている。
 グーグルマップの情報を新しい情報に更新し続けると、グーグル検索やマップ検索での表示順位が上がる。
 その結果、地域の人にサロンの存在を印象付けられるのだという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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