消費者庁/80品の機能性表示食品が撤回/8品は「科学的根拠がある」と主張(2023年8月24日号)

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 6月30日にさくらフォレストが機能性表示食品2製品について措置命令を受けた件で、消費者庁は8月17日、2製品と同一の科学的根拠で届け出を行っていた機能性表示食品88製品の内80製品について、撤回もしくは撤回の申し出があったことを公表した。撤回の申し出がなかった8製品については、「『科学的根拠がある』と主張している製品」として、社名・商品名などを公開した。
 消費者庁では88製品の届け出企業に対して、科学的根拠の疑義を指摘し回答を求めていた。消費者庁は8月17日、8月16日時点での各社の回答結果を公開。88製品の内80製品は、すでに撤回しているか、撤回の申し出があったことを明らかにした。
 消費者庁は、撤回を申し出ていない8製品について、「商品の安全性に問題があるものではない」としつつも、社名や製品名を含む届け出情報をリスト形式で公表した。
 「『科学的根拠がある』」と主張する製品」の内訳は、「DHA・EPA」配合品が2製品、「モノグルコシルヘスペリジン」配合品が2製品、「オリーブ由来ヒドロキシチロソール」配合品が4製品となっている。
 消費者庁は、「『科学的根拠がある』」と主張する製品」について、どういった科学的根拠が提出されたかなどについては、明らかにしていない。
 消費者庁では今後も、「科学的根拠がある」と主張する製品については、一定期間ごとに、継続的に公表していくとしている。
 「消費者庁としては、撤回を要請しているのではなく、あくまで疑義の確認を行っている。『科学的根拠がある』と主張する製品については、今後も、機能性表示食品として販売されていくものもあるのではないか」(食品表示企画課)と話している。


(続きは、「日本流通産業新聞」8月24日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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