楽天グループ/AIで販促・運営効率向上/「ChatGPT」のOpenAIと協業

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「Rakuten Optimism2023」の三木谷浩史社長(左)の講演で協業を発表。OpenAIのサム・アルトマンCEOもオンラインで講演に参加。

「Rakuten Optimism2023」の三木谷浩史社長(左)の講演で協業を発表。OpenAIのサム・アルトマンCEOもオンラインで講演に参加。

 楽天グループ(楽天)は8月3日、文章生成AI「ChatGPT」などを提供する米・OpenAI(オープンエーアイ)と新たなサービス開発における協業で基本合意したと発表した。今回の協業により、楽天のマーケティングや業務運営の効率を20%向上することを目指す。楽天と取引のある企業や、グループのサービスを利用するユーザーにもAIを活用したサービスを提供していく考えだ。
 同日、楽天グループ最大のイベント「Rakuten Optimism(楽天オプティミズム) 2023」の三木谷浩史社長の講演の際に発表した。OpenAIのサム・アルトマンCEOもオンラインで講演に参加し、今回の協業について「エキサイティングだ」と語った。
 楽天が保有する豊富なデータやドメイン知識を活用し、楽天のサービスや製品などへのAI活用を進めていく考えだ。OpenAIは楽天に対して優先的に最新APIを提供し、そのサポートも行う。
 三木谷社長は、「楽天のAIにOpenAIのAIをつなぎ、皆さまの業務効率やユーザーエクスペリエンスを圧倒的にアップする。それ以外にもAIの機能をさまざまな企業が使えるように展開していく」と語った。
 さらに三木谷社長は、「楽天グループの持っているデータはすごい。これだけ幅広いデータを持っている企業は世界中を見てもない。1日だいたい4000万人以上が楽天グループのサイトで取り引きしたり、閲覧したりしている。楽天本体ではマーケティング効率やオペレーション効率を20%アップする」と語った。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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