アサンテ〈トコジラミ探索犬、調査実績が1万室を突破〉

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日本初のトコジラミ探索犬「サムソン」

日本初のトコジラミ探索犬「サムソン」

シロアリ防除施工などを手掛けるアサンテはこのほど、犬を使ってホテルの部屋などに潜むトコジラミを探すサービスの調査実績が累計1万室を突破したと発表した。トコジラミの発見率は約95%に達しており、人間が目視で検査した場合の3倍以上の実績を誇る。
 トコジラミは体長5~8ミリメートルの吸血性の昆虫。専門の訓練を受けたトコジラミ探索犬が、1室当たり1~3分間で調査を行い、トコジラミを探知すると首を縦に振って知らせる。
 アサンテが犬を使ったトコジラミ探索サービスを開始したのは11年8月。国内で同事業を立ち上げたのはアサンテが初めてだ。
 アサンテは壁の中など見えない部分に潜んだシロアリを発見する「しろあり犬」のサービスも展開している。こうしたユニークな取り組みは、シロアリやトコジラミの駆除の啓発に役立っているほか、企業の知名度向上にもつながっている。
 トコジラミの発生件数は増加傾向にある。東京都福祉保健局によると12年の都内におけるトコジラミに関する相談件数は06年の13倍に増えたという。
 海外旅行客のスーツケースなどに付着したトコジラミがホテルの部屋で繁殖し、一時的に部屋が使用できなくなる被害も発生している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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