コープデリ生活協同組合連合会/23年3月期、宅配事業0.5%減/ウェブ受注率70%を目指す

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 関東信越の地域生協が加盟する、コープデリ生活協同組合連合会(本部埼玉県、熊崎伸理事長)の23年3月期における宅配事業の売上高(供給高)は、前期比0.5%減の4439億円だった。加盟する全ての地域生協が計画を上回った。
 新規組合員の獲得は、戸別訪問を中心とした営業を縮小し、ウェブ加入や紹介加入など情報対応型の取り組みを拡大させた。グループ全体での新規組合員は20万4325人で、計画を7686人下回った。コロナ禍前の19年度と比較すると増収しているという。
 「EC受注率70%」を掲げ、対面加入についても積極的にウェブ加入を進めた。ウェブ加入数は年間6万1000件に対して計画比26%増の7万6894件だった。
 週に一度、決まった曜日に届ける個人宅配「ウィークリーコープ」は、既存組合員へのウェブ受注を強化し、期首の31.8%から2.3ポイント増加した。クーポンチラシを計5回実施し、利用継続につなげた。
 次期は、宅配事業の強みであり、コロナ禍で毎年20%増収している冷凍食品、「コープデリミールキット」(冷蔵・冷凍)の商品開発と品揃えを強化する。宅配システムと物流システムの改修を進め、業務合理化とサービス改善につなげる。
 「コープデリ地域担当10か条」の浸透をさらに高めて、地域担当と組合員の質の高いコミュニケーションの確保を目指す。
 このほど理事長に就任した熊崎伸理事長は「消費者、組合員の生活も悪化している。食のインフラを担う事業者として、会員生協と共に生活の安定を支援していきたい」と話した。

このほど理事長に就任した熊崎伸氏(写真右)

このほど理事長に就任した熊崎伸氏(写真右)

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