大網 23年5月期/売上350億円超/毎日1000点の新商品を掲載(2023年6月22日号)

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 「あみあみ」のブランド名でフィギュアやホビーなどを販売する大網(本社東京都、金坂夏樹社長)の23年5月期の国内と海外を合わせた通販売上高は、前期比30%増の350億円超えで着地したようだ。前期から引き続き、毎日のように新商品を1000種類ほど掲載している。顧客に飽きさせないサイト運営をしていることが増収に寄与した。
 大網は国内の問屋と連携し、取り扱い商品の拡充に注力している。現在、「あみあみ」で販売している商品は、新品・中古を合わせて数十万商品を超えている。
 「人気アニメのフィギュアであっても、仕入れを強化し、かなりの量を仕入れている。例え他社が欠品する中でも、当社では欠品しないことを心掛けている」(金坂瑞樹副社長)と説明する。
 「あみあみ」限定商品の販売にも注力している。一般的に市場に流通している商品でも、「あみあみ」限定の販促物などをセットにすることで、限定感を出している。既存顧客からの購入につながっているという。
 23年5月期では、海外顧客からの購入率は50%を超えた。伸長理由について、「海外専門のECサイトを用意し、海外顧客からの注文に対応できるように商品説明文は英語にしている。あとは毎日新商品を掲載することで、海外顧客から支持を集めている。日本と海外でサイト運営は大きく変えていない」(同)と説明する。
 今期の戦略として、従来通り新商品の掲載と、アニメ放送商品の掲載を欠かさず行っていく。海外向けとしては、北米市場で販売場所を増やし、さらなる認知拡大に努めていく。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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