消費者庁/ペットサプリに措置命令/アフィリエイトサイトで「白内障に効く」(2023年6月22日号)

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 消費者庁は6月14日、ペット用サプリメント「アイズワン」を販売するバウムクーヘン(本社福岡県、末吉将志社長)に対して、景品表示法上の優良誤認表示があったとして、措置命令を行った。消費者庁とともに調査を行った、公正取引委員会の事務総局九州事務所によると、バウムクーヘンは、22年に表示していた、アフィリエイトサイトや記事ページにおいて、「犬の白内障サプリ」「白内障のワンちゃんにおすすめ」などと表示していたという。
 バウムクーヘンが違法性を指摘されたのは、自社で運用していた、ペット用サプリメントの記事広告ページやアフィリエイトサイト。公取委が確認しただけで、22年6月から8月にかけて、違法性のある表示が記載されたサイトやページがあったとしている。
 バウムクーヘンが運用していた記事ページでは、飼い犬の目が白く濁り、サプリを飲むことで白濁した目が改善するかのように表示していたという。
 自社の記事ページでは、「NO・1日本トレンドリサーチ 愛犬サプリ口コミ人気」といった表示をしていた。
 バウムクーヘンが提出した資料は、表示の裏付けとなる根拠とは認められなかったとしている。
 バウムクーヘンは6月14日、同社のECサイト「ワンちゃんライフ」に、「お客様をはじめとする関係者の皆様にご迷惑をおかけした事態になりましたことを、心よりお詫び申し上げます。今後は本件を真摯に受け止め、再発防止に向けて景品表示法などに関係する法令についての教育を徹底するとともに、広告などのガイドラインの見直し及びチェック・管理体制の強化を行ってまいります」とする、お詫びのコメントを掲載した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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