コープみらい 23年3月期/宅配事業、前期比1.1%減/経営体制の刷新を発表(2023年6月15日号)

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あいさつする熊崎伸理事長

あいさつする熊崎伸理事長

 東京・千葉・埼玉の地域生協、コープみらい(本部埼玉県、熊崎伸理事長)の23年3月期の宅配事業における供給高(売上高)は前期比1.1%減の2965億8000万円だった。
 週に一度、決まった曜日に届ける個人宅配「ウィークリーコープ」は同1.1%減の2884億8000万円、週に3日以上、決まった曜日や時間に届ける個人宅配やグループ宅配「デイリーコープ」は同2.7%増の61億4000万円だった。
 カタログ「ハピデリ」を刷新し、冷凍の手作り簡単おかずの品揃えを強化したほか、植物由来の食品を集めたページ「べじてなぶる」を新設した。
 ウェブ注文「eフレンズ」は22年8月から動画による案内を開始し、利用率が40%に伸長した。
 高齢者の負担軽減を目的に、商品写真が入った注文書「OCR」の実験を一部センターで始めた。
 24年3月期は、ウェブ加入の取り組みを強化する。営業職員の営業力や対応力向上のため、商品を通じた組合員とのつながりを深められるような取り組みを実施する。
 ネットスーパー「こーぷのねすぱ」については、実施店舗を拡大するほか、移動店舗「ふれあい便」を高齢化が進んだ買い物困難な地域で展開する。
 記者発表会で河田喜一専務理事は「冷凍食品はコロナ禍前と比較して25%以上伸びている。市場のニーズを捉えていけば成長の可能性がある。意味があるから購入するという商品展開を訴求していきたい」と説明した。
 熊崎伸理事長は就任のあいさつで「生協が助け合いの組織であることを改めて認識している。職員一人一人がやりがいのある、働きやすい環境を整備する健康経営に取り組んでいきたい」と話した。

決算発表会のもよう

決算発表会のもよう

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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