一蔵 23年3月期/和装事業は3.2%増/展示会販売が増収に寄与(2023年6月8日号)

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 一蔵の23年3月期における和装事業の売上高は、展示会販売が計画通りに開催できたことから、前期比3.2%増の148億1900万円となった。展示会販売による受注が堅調に推移し、受注実績は前期比2.5%増と過去最高を記録した。
 和装事業のセグメント別業績は、振袖や呉服の「販売」が同3.2%増の80億1100万円だった。「レンタル」は同0.8%増の18億6300万円、「加工」は同4.6%増の14億4900万円、「写真」は同4.7%増の28億9800万円、「その他」が同0.6%増の5億9700万円だった。
 SPA商品(PB商品)の受注実績は、同2.6%増だった。新商品の投入の遅れによって上期は苦戦したものの、オリジナリティーを反映させたデザインが支持を受け、純第4四半期(23年1―3月期)では前年同期比22.9%増だった。
 23年1月に徳島県、2月には高知店の2店舗をオープンした。きもの着方教室「いち瑠」については、教室数が前期よりも4カ所増の48カ所に、生徒数は1386人増えて1万4889人だった。「きもの着方動画」をユーチューブで配信し、自宅でも予習・復習用できるようにした。
 24年3月期は従来のオフィスビルへの出店に加え、ショッピングセンターへの進出を強化し、新たな顧客層の開拓を目指す。「きものを着る機会の創出」として、23年11月にコンテストを開催するほか、「きものdeおでかけ」の開催を見込む。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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