オーシャンシステム/24年3月期、5.6%増を計画/ヨシケイ両毛を子会社化(2023年6月8日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 オーシャンシステムは24年3月期の食材宅配事業について、売上高を前期比5.6%増の47億9700万円を計画する。営業体制を強化することで減収傾向に歯止めをかけたい考えだ。決算説明会で樋口勝人社長が明らかにした。
 23年4月28日付で群馬県桐生市に本社を置くヨシケイ両毛の全株式を取得し、連結子会社にした。22年3月期の売上高は4億5100万円で、ここ数年、業績は横ばい傾向にあるという。ヨシケイ両毛をグループに迎えることで食材宅配事業の群馬県南東部・栃木県南西部(両毛地区)の営業エリア拡大を見込む。
 決算説明会では、グループでデジタル化を進める「オーシャンDX構想」を明らかにした。専用アプリで利用できる商品数が約4500種類に拡大しており、スーパーマーケット事業やヨシケイ、弁当給食事業などで展開する商品を取り揃えている。そのほか、新潟県内でECサイトを持たない「ご当地グルメ」などを販売するECモール「オーシャン商店街」は順調に伸びているという。
 スマホで注文した商品を店舗でピックアップできるサービスを付加した。自社の電子決済サービス「OM(オム)ペイ」を導入することで、決済手数料の費用負担が軽減されたため、ユーザーが利用すると2%割引を受けられるようにしている。ヨシケイのウェブ注文による売上高は3000万円に拡大しているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ